ここには政治や宗教のことは書かないことにしていた。
私はどの政党にも宗教にも所属していないし、人それぞれでいいと思っているからだ。
でも今日は書く。
他国のことであるのに、何故こんなにもワクワクするのであろうか。
やっとブッシュの時代が終わった。
終わった。
ついに、だ。
長かった。
昨晩(アメリカでは朝)のCNNで、街頭インタビューされているアメリカ人がこう言っていた。
「ブッシュの8年はあまりにも長かった」
その人は、ブッシュに投票しなかったのかもしれない。
それでも、あのブッシュを再選させたのは貴方たちだろう。
思わずテレビに向かって突っ込んだ私である。
ああ、ブッシュの時代が終わった。
もうあの悪魔の顔を見なくてもいいのだ。
ブッシュ政権最期の時に金融危機が起こったのは、何とも象徴的だ。
そしてブッシュがあれほど酷くなければ、この劇的な変化、アフリカ系アメリカ人の大統領の誕生はもっと後になったかもしれない。
人は、最悪を知ったからこそ、最善を選ぶものなのだ。
私はアメリカに強い思い入れはない。
アメリカのドラマはよく観るし、文化にも興味はある。
アメリカ人の友人も居る。
でもどちらかと言えば、苦手な国なのだ。
それでも今回の大統領選を見ていると、あの国の人々は変化を恐れず、そして変化を受け入れられる国でもあるのだなあ、と思う。
自国に置き換えて考えてみればよく分かる。
沖縄に留学していたアフリカ人が日本人女性と結婚し、その間に生まれた子供が今の日本の首相になるのと同じことだ。
そういう人を日本という国は選ぶだろうか?
オバマ氏は何度も何度も繰り返していた。
ーーYes,We can!ーー
と。
期待が大きい分、落胆することもあるかもしれない。
でも、とにかく、ブッシュの時代は終わったのだ。
私が個人的に興味があるのは、これからアフガニスタンに対してどうしていくのか、である。
さて、日本はどうであろう。
そして私はどうであろう。
私はオバマ氏と同年生まれである。
アフリカ系アメリカ人、1961年生まれ。
そういう人が、アメリカの大統領に選ばれた。
彼の無事を祈る。